【紹介】復讐の物語 定年から始めるGhost of Yōtei

Ghost of Yōtei
引用:『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ) 告知トレーラー
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こんにちは、とらおです。今回はGhost of Yōteiの紹介です。
本作は18歳以上のみ対象の作品となります。18歳未満の方はご注意ください。

★こんな方におすすめ!
・ジャパニーズカタナアクションが好きな方
・歴史/日本史が好きな方

・北海道が好きな方、ゴールデンカムイが好きな方

プレイ可能なハード:PlayStation5
難易度:★★★★☆

所要時間:しっかりプレイで60時間ほど

前作、Ghost of Tsushima発売から5年、2025年10月に本作が発売されました。前作は個人的にそんなにハマらず、そこそこ面白かったかな?くらいの印象で、正直記憶もあいまいです。とはいえ話題作ではありますので、手を伸ばしてみたところ、印象は一変。非常に面白かったです。ゲームのみならず歴史が好きな方もハマる作品でございました。

本作の舞台 羊蹄とは?

本作の舞台は羊蹄山のお膝元、蝦夷(当時の北海道)です。御山はもちろん現存しており、その見た目や美しさから「蝦夷富士」とも呼ばれています。時は1603年、江戸幕府初期の時代。関ヶ原の戦いを経て、徳川家康公により天下統一がなされたものの、当時の北海道、蝦夷地はアイヌの土地であり、幕府の支配下には置かれていませんでした。
そこで蝦夷との交流を図るため、本土から来たのが松前藩。松前藩はアイヌとの交易を主な収益源としておりましたが、徐々にアイヌへの支配を拡大していきます。一方、本作の悪役である斎藤一派(羊蹄六人衆)。斎藤は仕えていた藩を滅ぼされ、その後拠点を蝦夷に移し、勢力を拡大を図っていました。蝦夷を舞台にした松前藩と羊蹄六人衆の領土争いが本作の背景なのです。本作の時代背景には、蝦夷を手中に収めたい松前藩と羊蹄六人衆の争いがあったとだけ分かっていただければ大丈夫です。

家族を失った無念を晴らす怨霊の物語

そんな蝦夷の中、プレイヤーが操作するのは、篤(あつ)という女浪人。悲惨な過去を背負った女性が本作の主人公。篤は幼少期、蝦夷地にて刀鍛冶の父・三味線引きの母・弟の4人家族で平和に暮らしていました。が、ある日その平和は崩れ去ります。
家に突如、羊蹄六人衆が現れ、父の過去の裏切りを糾弾します。篤の父はかつて、斎藤に仕えた刀鍛冶であり、そんな蝦夷の中、プレイヤーが操作するのは、篤(あつ)という女浪人。悲惨な過去を背負った女性が本作の主人公。篤は幼少期、蝦夷地にて刀鍛冶の父・三味線引きの母・弟の4人家族で平和に暮らしていました。が、ある日その平和は崩れ去ります。


家に突如、羊蹄六人衆が現れ、父の過去の裏切りを糾弾。篤の父はかつて、斎藤に仕えた刀鍛冶でしたが、飢饉が起こった際に斎藤を残し、藩を離れました。それを裏切り行為として父を責め立てます。羊蹄六人衆の襲撃を受け、父は惨殺、母は絞殺、弟は銃撃と…。最後に残った篤は「見せしめ」として、家に生えていた大きな銀杏の木に刀で突かれ、周囲に火を付けられます。家族の死に直面しながら、篤は命からがら窮地を脱し、斎藤ら羊蹄六人衆への復讐を決意。力をつけるため本土で数多くの戦場を経験。そして16年後、斎藤に復讐するために、再度蝦夷に舞い戻る。
蝦夷という広大な土地を舞台に、家族の復讐のため「怨霊」となる。そんな篤の物語です。

個人的おすすめポイント

おすすめ度: ★★☆☆☆

おすすめ度はちょっと低めですが、個人的にはとても好きな作品です。18歳以上のみ対象であることや、若干難易度高めであることから、☆2としております。

”比較的”ハッピーなエンディング

前作、Ghost of Tsushimaでは散々な最後でハッピーエンドとは言えませんでした…。仲間のたかが目の前で斬首され、救い出した主からは武士の誉れを無くしたと罵られ…。
本作、Ghost of Yōteiでは作中、幼い少女が登場します「まさか…」とハラハラしていたのですが、想像したような展開にはならず、すっきりとしたエンディングでございました。ただ”比較的”としたのは…。ネタバレ回避のため、個々ではここまでにしておきますので、続きが気なる方はぜひプレイください。

追記:アイヌ視点での歴史についてもまとめました。改めて色々調べるとやっぱりハッピーエンドとは言えないかもしれない…。

▼▼▼【考察】Ghost of Yōtei に見るアイヌ民族の歴史▼▼▼

豊富な戦闘アクション

こちらも前作との比較。前作は刀一本で戦うゲームスタイルでした。その代わり、型が複数あり、敵に合わせて切り替えるという物でした。一方で本作からは刀のほかに、二刀・槍・大太刀・鎖鎌と武器種が増え、アクションの幅が一気に広がりました。また時代が現代に近づいたことで、火縄銃や短銃などの銃火器も登場。主人公のアクションが広がったことに加えて、特筆すべきは敵の攻撃スタイルも同時に多彩になっている点。同様の武器を敵も使用するため、戦闘自体の面白さにさらなるスパイスが加わっています。刀一辺倒の戦闘と比べて、飽きの来ない戦闘システムに進化しています。

感じる日本リスペクト

本作は海外のゲーム制作会社が作ってるんですよね。にもかかわらず日本の時代背景や史実が再現され、そこにゲーム性のフィクションが加わる。海外ゲーム会社が、過去の日本をこのクオリティで再現してくれていることが、一日本人としてシンプルに嬉しいです。(私が当時の蝦夷の歴史を知らないので恥を感じる部分もありますが…)
ハリウッド映画で描かれる日本は、「日本にこんなところ無いわ!」とツッコミたくなるような描写も多いですから、忠実に再現しようとする姿勢だけで愛を感じてしまいます。


漫画、「ゴールデンカムイ」でも蝦夷を舞台にアイヌについて描かれていますが、類似点が多くありました。アイヌの風習やアイヌ語など。「カムイ」「コタン」などの普段は聞き馴染みの無い言葉もゴールデンカムイを読んでいたおかげですんなり入ってきました。
共通点が多くある=ゴールデンカムイのGhost of Yōteiいずれもしっかりと監修の上で、作り上げられているんだなあと感慨深いものがありました。

いかがでしたでしょうか?前作から大きく進化した本作。歴史的情緒も含めて、非常に楽しめる作品でしたので、興味のある方はぜひプレイしてみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

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