【紹介】2025年GOTY 定年から始めるClair Obscur: Expedition 33

Expedition33
画像出典:Steam「Clair Obscur: Expedition 33」公式ストアページ © Sandfall Interactive
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“残された時間”とどう向き合うかを問うRPG

こんにちは、とらおです。今回は Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション33) をご紹介します。先日2025年GOTY(ゲームオブザイヤー)が発表され、見事本作が受賞。友人に勧められてプレイをしましたが、いやはや難しかった!

本作はRPGの中でも異質で、ターン制でありながらアクションもあるバトルシステムとなっており、リズム感のない私にはかなり難易度の高いゲームでした。またテーマは重く難解、雰囲気も爽快感や成長の快感を前面に押し出す作品ではなく、こちらの心に問いを投げかけてくるような作品でした。

「人は、限られた時間をどう生きるべきなのか」

仕事、家族、健康、と日々に追われる中で、”これから”を考えさせられる非常に良いテーマでした。王道ゲームもやり尽くしたという方は本記事をきっかけにぜひ遊んでみてください。

★こんな方におすすめ!
・映画や小説のような物語体験を求めている方
・派手さよりも、余韻の残る作品が好きな方

・人生や時間について、静かに考えたい方
・「心に残るゲーム」を探している方

Clair Obscur: Expedition 33とは?

本作はフランスの開発スタジオ Sandfall Interactive によるRPGです。ジャンルはターン制RPGをベースにしつつ、戦闘中にリアルタイム操作を要求される独自のシステムを採用しています。タイトルの 「Clair Obscur」 とは、絵画技法である“明暗法”を意味し、光と影を強調することで、対象を際立たせる表現技法ですね。対比構造とも取れます。この言葉が象徴する通り、本作は美しさと残酷さ、生と死、希望と諦念。そうした相反する要素を常に内包した世界を描いています。

世界観と物語の軸(ネタバレなし)

この世界では、毎年「ペイントレス」と呼ばれる巨大な女性のような存在が現れます。彼女は巨大な石碑に“数字”を描く。年齢がその数字に達した人間は、例外なくこの世から抹消されてしまうのです。その数字は毎年小さくなり、今年描かれた数字は 33。つまり、33歳に達した者は、もう生きられない。ペイントレスを阻止するために結成されたのがExpedition(遠征隊) です。これまで67の遠征隊が毎年旅立ち、ペイントレスを討伐を試み、そして失敗し続けてきました。誰一人として生還した者はいない。

物語は、そんな“希望の薄い挑戦”から始まります。

Expedition 33が突きつけてくるテーマ

この作品が特別なのは、「死」が突然訪れるものではなく、あらかじめ分かっているものとして描かれている点です。

・いつまで生きられるかが分かっている世界
・残り時間が明確な人生
・それでも人は前に進むのか

これは、決してファンタジーだけの話ではなく、現実でも同様です。年を重ねると多かれ少なかれ「人生の残り時間」を意識し始めます。このゲームは、そんな私たちに答えを与えるのではなく、考えさせる 作品だと感じました。

ゲームシステムについて

戦闘はRPGで一般的なターン制を基本としていますが、攻撃や防御のタイミングでボタン入力が求められます。アクションゲームと比べると単調ではありますが、「見ているだけ」にはさせてくれません。人生もまた、傍観者ではいられない。常に選択と行動が迫られる。そんなメッセージが、システムにも込められているように感じます。また、UIや演出は非常に洗練されており、戦闘そのものが“一つの表現”として成立しています。
逆に、爽快感や分かりやすい勧善懲悪を求める方にはあまり向かないかもしれません。

個人的な感想

率直な印象はまず難しい!です。バトル中のボタン入力は敵の攻撃に合わせて入力する必要があり、先述の通りリズム感のない私には慣れるまでかなり時間がかかりました。
また世界観も非常に複雑です。作中で説明はあまりなく、辞書的なものもありません。登場人物の会話や行動、過去の遠征隊の遺品などから自身で理解をしていくしかありません。
ただだからこそテーマについて、常に思考を求められる。なぜこのような行動をするのか、なぜ笑っていられるのか、なぜペイントレスは数字を描くのか。自身で思考を深めることでエンディング後も心に残り続けるそんなゲームでした。
プレイ時の年齢でも印象は大きく変わりそうな本作、プレイされた方、ぜひ感想を教えてください。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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